もうすぐ完成かな

 高校、中学受験と結果も出揃い、3月からは在室している中学生たちも一学年上の学習を開始しました。そんな中で私が今抱えている仕事の一つが私立中学受験を終えた生徒たちに綴ってもらう「合格体験記」の作成です。思い起こせば一月前、過酷な受験を全身で感得していたわけですが、その貴重な体験の一端を自らの手でまとめることには、それなりの意味があるのではないでしょうか。これからの新生活に向けて、また、これからの長い人生の中で最初に試練を乗り越えたこの体験がときには自分を奮い立たせたり、自省が糧になったりすることもあるのではないでしょうか。
 私の手元に集まりつつある卒業生たちの原稿を見せてもらうと、当時、連日顔を付き合わせていた生徒たちの心情を掴んでいた気になっていたのに、中には当時そんなことを考えていたのかと驚かされることがあったり、きめ細かいご家庭のサポートがあったのかと感心させられたりもします。拙い文章表現の中にも私にはその行間がありありと読み取れるような気がします。
 受験を終えた後ある生徒が話してくれましたが、受験中先輩たちの書いた「合格体験記」を手の届くところに置いておき、目を通していたそうです。先輩たちから勇気をもらい、今度は自分が後輩たちに励ましを送る。このサイクルはいつまでも続いていって欲しいと思います。