都道府県立高校4割で定員割れ

 「都道府県立高校4割で定員割れ!」という記事を目にしました。少子化の影響や東北、四国、九州などの地域性、工業系・農業系などのコースによるところなど、いろいろと要因は考えられると思います。地域性に関しては、神奈川県にお住いのSHOSHIN生は通学が不便だとか通える学校が周りに1校しかないからその高校を目指すしかないとかというようなことはないので、実力があれば、たくさんの学校の中から自分の行きたい学校を選ぶことができるという点ではとても恵まれている環境にあるといえます。
 さて、県立高校の話に戻ります。神奈川県立高校は全県一学区となって久しいですが、湘南地区の高校は不動の人気を維持していました。しかし、ここ数年はその人気に翳りが見られるようになりました。今春は1月31日時点で湘南台高校と寒川高校で定員割れを起こしていました。結果的に志望校変更期間を経て、どちらの高校も1.00倍以上にはなりましたが、(詳しい理由はわかりませんが、)前年1.40倍の競争率だった湘南台高校がまさかの定員割れを起こしそうになるとは想像もしていませんでしたから、中間倍率を見たときはかなり驚かされました。
 神奈川県全体では、昨年度、競争倍率が高く、今年度更に倍率を上昇させた学校として、湘南、横浜翠嵐、横浜緑ヶ丘、多摩、希望ヶ丘、小田原などが挙げられます。同様に、競争倍率が横ばいでも高倍率を維持した学校が川和、光陵、大和などで、これらの高校はすべて県内の旧学区トップ校ばかりです。大学進学のことや将来やりたいことをしっかり考えている生徒は、いろいろ刺激を受けることができる環境を求めるはずですから、それが顕著な結果として表れているのだと考えられます。
 このように、トップ校に成績上位の生徒が多く集まり、申し訳ありませんが、成績下位の生徒は選択の余地がないため、下位の学校を受験する。そうなると、一番影響を受けるのは中堅校となります。空洞化と相まって、今まで以上に人気校とそうでない学校との開きが起こり、神奈川県といえど、今後低倍率の学校が更に増えたり、定員割れを起こす学校が増えたりする可能性がある訳です。
 本当にざっくりではありますが、県内の公立高校の実態はこのような傾向にあると言えます。県立高校の情報は私立高校ほど表面的には明確になっていません。自ら学校のことを知ろうとしなければ、学校の所在地はどこなのか、どのような特色があるのかなどは全くわかりません。中学生の皆さんは、自主的にこのような行動を起こし、行ける学校に行くのではなく、高校のことをよく知った上で、自分の行きたい高校を目指すべきです。それに向けた精一杯の努力を続けてもらえることを期待しています。