最後の課題

 私の手元に合格体験記の原稿が届くようになりました。私立中学入試も終わりとなるこの時期、私が前私立中学受験コースの6年生たちに課す最後の課題は、この合格体験記となります。いずれ製本し執筆者たる生徒たちやそのご父兄に手渡すことになるのですが、最も読んで頂きたいのは次の受験を控えている生徒ならびにそのご父兄のみなさんです。そこには身近で見守っていた私達にも慮れなかった十一、二歳という幼い子供たちの葛藤や喜びが吐露されています。もちろん全ての心情が言語化されている訳ではありませんが、それも含めて彼らの人間らしさなどが読み取れます。また、私たち大人の目線ではなかなか視界に入ってこない精神的な技術的な気づきからのアドバイスなど後輩たちへ来年の受験の糧となるようなものが発見できます。
 受験という貴重な体験はその途上にあっては生徒たちに辛い感情を抱かせていたことも想像に難くありません。ですが例年、体験記の中には受験を終えて、両親ならびに家族に対する感謝の気持ちが述べられていることがとても多いのです。そんな事にまで気持ちを向けられるようになった生徒たちの心の成長を目にすると、この上なく嬉しい気持ちにさせられます。
 6年受験生の皆さん本当にお疲れさまでした。