人生初の試練

 中学を受験する小学6年生、高校を受験する中学3年生は、間もなくやってくる入学試験という怪物に対峙しなければなりません。多くの人にとっては、生まれてからこのかた十数年の人生の中で、最初で最大の試練に立ち向かうことになります。
 今、君たちは必死に頑張っています。でも、努力だけでは越えられない精神的なプレッシャーもあるでしょう。入学試験に落っこちた夢を見たり、わけもなく親に八つ当たりすることもあるかも知れません。そして「入試なんかなければ良いのに。」と愚痴のひとこともこぼしたくなるでしょう。
 長い人生にはいくつかの関門があります。その第一の関門が、間もなくやってくる入学試験です。もちろん、合格するに越したことはありません。しかし、それ以上にもっと大切なことがあります。それは、この関門を突破すべく、精一杯の努力をすることです。突破できなくても嘆くことはありません。やるだけのことはやった、という充実感があれば、それは次につながります。ですから、今は迷うことなく、目標に向かって必死に努力を続けることです。もしもこのことを放棄したとき、それはあなたの負けになります。この負けは、今後一生あなたにとって消すことの出来ない烙印となり続けるでしょう。
 同じ負けでも、精一杯頑張った結果の負けであるなら、それは大きな糧となり次につながります。
 君たちの先輩である大人たちも、これまで入学試験をはじめ、様々な試練に立ち向かってきました。その中で、すべての関門を失敗することなく通り抜けた人はごくごく少数にすぎません。みな、何度も失敗しているのです。しかし、失敗してもあきらめず頑張り続けた人のみが、次なる目標への挑戦権を得られるのです。
 人生、死ぬまで試練への挑戦の連続です。ですから、その最初の試練に立ち向かおうとする今、なにも恐れることはありません。ただ、目標突破に向かって誠心誠意努力する、それだけです。そんな君たちを心の底から応援します。