Daily Archives: 2018年4月17日

苦手意識を払拭するための努力を!

 算数、数学が苦手だという生徒を質問室や定期補習で教えていると、正直なところ、質問しに来た問題に関しては確かにできていないなと感じます。しかし、だからといって、このような機会を利用している生徒達が算数や数学を全く理解していないかというと決してそんなことはありません。むしろ、解法を示し始めると、しばらくして「そういうことか」とそのあとの解き方が分かり、「続きは自分で考えてみる」といったことも多いのです。新規に入室した中学生の中に、式の計算や方程式が苦手だという生徒を補習で見てあげると、大抵、ちょっとした計算ミスや符号のミスにより正解に至っていないことがわかります。「分配法則を使ってカッコをはずすとき、カッコの前の数が負の数だったらカッコ内の全ての項の符号が変わるから気をつけないと」と指摘してあげただけで正解に辿り着けました。つまり、あと少しの段階までは来ているのです。それを自分は計算問題もできない、だから数学が苦手だと思い込み、数字を見るのも嫌だから定期テスト前は数学は後回しにし、結局、弱点を克服できないままテストに臨むことになり、十分な結果を得られずに終わってしまったという悪循環に陥っているケースが非常に多いのです。
 確かに、方程式が解けないのは同類項の計算が理解できていない場合が多く、同類項の計算ができないのは正・負の数の計算が十分に理解できていないからだといったような学習の流れの中には関連性があり、そのどこかでつまづいてしまっているため、その関連性のある単元すべてが理解できないでいるといった根深いものもあります。ですから、少し見てあげればすぐに算数、数学ができるようになるかというと、かなり時間を要する場合も多いのは事実です。しかしながら、粘り強く取り組んでいけば、苦手を克服できることは間違いありません。
 算数、数学は計算が中心になりますが、問題文を読み、理解する力も必要です。つまり、国語力がなければお話になりません。中学受験のすべての科目で文章が長く、算数でも条件設定が複雑な場合があります。神奈川県立高校入試では47都道府県の中で一二を争うほど文字数が多いのが特徴です。つまり、文章を読む力、内容を理解する力、時間内に解き終える処理能力などといった様々な力が必要になります。では、どうすればよいか。やはり、昔から言われているように「読み、書き、そろばん」が重要だと思います。毎日30分で構いませんから、声に出して文章を読む、一画一画丁寧に漢字を書く練習をする、計算ドリルを活用して時間を意識して計算練習をするといったことを継続的に行うことが大切です。受験生はそんな悠長なことは言っていられないかもしれませんが、積み重ねは大事ですから、隙間時間の使い方次第では十分に有効だと感じます。まずは実行してみて、ストロングポイントを増やしていくことで、苦手意識も払拭できるのではないかと思います。