Daily Archives: 2018年3月28日

SHOSHINで学ぶ生徒の皆さんへ⑤最終回 世のため人のために役立つ人間を目指そう

 先日、ある保護者様から、6年前に私立中学に進んだお子さんが大学に合格したとのうれしいご報告をいただきました。更に、卒業後もこの6年間ずっと「SHOSHINの窓辺」を読んで下さっていたとのこと、大変感激しました。
 今回で私のコーナーは最後となります。私の書いた拙い文章でも、長い間読んでいてくださったことをとても感謝しております。

 長く生きてきただけで、世の中に何の役にも立たなかった私が言うのもなんですが、SHOSHINで学んだ、そして学んでいる皆さんには、世の中の役に立つ人間に成長してほしいと願っています。
 
5.世のため人のために役立つ人間を目指そう
 SHOSHINプラスの子供たちからよく「SHOSHINで一番偉い人はだれ?」と聞かれます。彼らの言う偉い人とは塾長のことなのか、社長のことなのか、あるいは年長のことなのか、よくわからないので、「SHOSHINには偉い人なんかいないんだよ。みんな同じだよ。」と返事をしています。
 多くの子供たちは、「偉い」という意味を誤解しているのではないかと思うときがあります。逆に子供たちに「学校で一番偉い人は?」と聞くと、まず全員が「校長先生」と答えます。「社長」にしても「校長」にしても、地位が高いというだけであって、この人たちが偉い人間であるかどうかは別問題です。内村鑑三の『代表的日本人』の中には、確かに「お殿様」もいますが、宗教家や貧乏学者もいます。子供たちが好んで読む偉人伝で扱われる人には、科学者や貧民救済者が多いように思います。つまり、「長」がつく人物はあまり登場してきません。
 では、「偉い人」とはどのような人なのでしょう。
 ある結婚式での新郎のお父様のスピーチです。
 「(新郎新婦には)人様のご迷惑にならないような生き方をしてほしい。出来ることならば、ほんのわずかでも世の中の役に立つ夫婦であってほしい。」
 こう述べられました。このスピーチに私はとても感動しました。
 人に後ろ指を指されるような汚いことやずるいことをせず、家庭をしっかり守り、慎ましく生きる、その上で小さなことをひとつでも、人のためになるようなことができれば、それは最高の生き方ではないでしょうか。このような人こそ、偉い人であると私は思います。
 お金をがっぽり稼いで税金をたくさん払うことも、国のためには役に立つことではあります。でも、誰もが大金持ちにはなれません。国に貢献するためとはいえ、何人もの人が同時に内閣総理大臣になることも出来ません。やはり、一人一人が身の丈に合った生き方をすることが、結局は世のため人のためにつながるのではないでしょうか。
 さて、皆さんに望むことです。皆さんの中には、地位の高い人間になる人も、有名人になる人も、お金持ちになる人も出てくることでしょう。そうなることを否定するものではありません。どんな立場に立つことになっても、忘れてほしくないことがあります。それは、君たちは恵まれていた、ということです。おとうさん、おかあさんが働いてくれたおかげで塾に通うことが出来、たくさんの勉強をすることが出来ました。どうかそのことを忘れないでください。そして、そのような環境にいられたことを、おとうさん、おかあさんに感謝してください。その恩返しは、新郎のお父様が言ったように、この先の人生を正しく生きることに他なりません。人生を正しく生きることが、ひいては世のため人のためにつながるのです。皆さんがそのような人生を歩いてくれることを切に切に願っています。

 「SHOSHINの窓辺」への私の投稿は今回が最後となりますが、私自身は自分の勉強のために、今後も拙い文章を書いていこうと思っております。もしもよろしければ、私のブログhttp://funamoto.at.webry.info/をのぞいてください。長い間お読みいただき、ありがとうございました。