Daily Archives: 2018年3月7日

SHOSHINで学ぶ生徒の皆さんへ ②人をけ落としてまで勝とうとする人間にはならないで

 勉強することは努力することであり、努力することによっていろいろな教養が身につき、人間性も豊かになる。だから、高いレベルを目指して勉強することは大切なことである。このようなことを前回書きました。しかし、高いレベルを目指すことは、人と競争して勝とうとすることとは違います。勉強もやり方を誤ると、その努力が無意味なものになってしまいます。

2.人をけ落としてまで勝とうとする人間にはならないで
 他の塾からSHOSHINへ転塾した生徒さんが一様に驚くことがあります。SHOSHINには、ギスギスしたとげとげしい雰囲気がまるで無いというのです。緊張感がないということではなく、穏やかな雰囲気が漂っているそうです。このことはとても大切なことであると私は思っています。
 どんな習い事でも、仕事でも、楽しくなければ長く続けることは困難であり、上達もしないでしょう。勉強もそうです。楽しく勉強できれば、理解も進むし成績も上がります。そして、楽しく勉強するには友達と仲良くしなければなりません。友達どうし、お互いに協力しあい、切磋琢磨して勉強するほうがやりがいもあるし、励みにもなります。勝負の世界では、勝つか負けるか、一等賞かそうでないかのひとつの席をめぐって戦います。厳しい世界です。それに対して受験の世界は合格するか不合格になるかであり、一人だけが合格するわけではありません。仲の良い友達と一緒に合格することは十分に可能です。仲良く楽しく勉強する、これが合格への近道なのです。
 それでは甘い、との意見があることは承知しています。まわりは敵であり、敵に勝つことを子供に教育する家庭もあり、そのように指導する塾もあります。テストの度に成績順に席替えをする塾もあるとか。とにかく競争をあおり、他人をけ落としてでも、一段でも上の階段を目指させる指導を心がけているのでしょう。そんな指導の下でも、負けん気の強い人ならば、相手を押しのけて勝ち続けることは可能でしょう。そして最終的に多くの競争に打ち勝って頂点に上り詰め、リーダーとしての立場になったとき、はじめて気がつくのです。自分の周りには誰もついてくる人がいないことに。
 本当のリーダーとは、周りの人から信頼され、尊敬される人です。他人を押しのけてのし上がった人は、いかに学問を究めたとはいえ、人を引きつける魅力を備えることはできません。子供の頃の勉強の目的を誤ったとしか言い様がありません。一流大学を優秀な成績で出たとしても、国や人のためではなく、上司への忖度と自分の出世のことしか考えない人間は、国税庁界隈に限らず、どこの世界にもいそうですが、皆さんにはそのようなケチな人間になって欲しくはありません。

 3月に入りました。撤去直前のSHOSHINビルの花壇から、苗木から育てた沈丁花が律儀にも撤去に間に合わせて花を咲かせました。花粉症対策のマスクを外し、そっと近づくと、あまーい香りがします。この香りも今年が最後です。